［定例会］
　３月11日、当所にて会員６名、オブザーバー１名、体験者２名の参加者を得て３月定例会を開催した。
　今回は、当会の会員でもある和光大学小林猛久氏ゼミナールの学生方による産学連携事例の発表がなされた。演題は、町田市公園緑地課との連携　香山緑地リニューアルプロジェクト〜学生による公園改善プラン策定のご紹介〜。 当日は、３名の学生が会場にて発表、その他のプロジェクトチーム約20名はリモートで参加した。
　香山園（かごやまえん）は、同大学のある小田急鶴川駅から徒歩４分の場所に位置する緑地公園である。 100年以上の歴史を持つ母屋もあり、美しい日本庭園のついた珍しい公園。 町田市が所有者から買い取り現在リニューアルオープンに向けて整備工事中である。今回発表者である和光大学学生が、町田市公園緑地課と連携しリニューアルプロジェクトに参加し、その内容について発表された。
　まずは事前に町田市在住の世帯や、人気のある公園の特徴などを調査、分析した上で、公園利用のメインターゲット定めた。公園内施設についても、「家族の外出時のアンケート調査」をもとに授乳室の設置を提案、壁紙の色にもこだわり「色が人に与える印象について」の研究結果をもとに考案した。歴史ある母屋については、和室を子供が遊べる秘密基地にしたり、昨今若者にも人気の将棋などを楽しめるようにしたり、周辺に散策ルートを作り、フォトコンテストのイベントも盛り込まれていた。
　今回はコロナ禍で対面活動ができず全てリモートでやりとりしたとのことで、メールや電話等表情が見えないコミュニケーションの中、失礼のない表現言葉が求められたと、発表者の学びも聞けた。 発表後は、質疑応答も活発で、わかりやすく素晴らしい発表だった、「公園」を見せるだけではない体験、学びができる場とする点など具体的でユニークな内容だった、学生らしい発想が聞けたなど好評を得た。

３名が会場にて発表、その他のプロジェクトチーム
約２０名がリモートで参加した