[定例会]
4月15日(木)、当所にて会員9名、オブザーバー2名の参加者を得て4月定例会を開催した。
今回は「最近の地域経済状況について」と題して、当会オブザーバーである川崎信用金庫お客さまサポート部調査役の竹内敏氏並びに審査役の藤枝弘光氏による講演が行われた。
はじめに、藤枝審査役より、同金庫が定期的に行っている「中小企業景気動向調査」をもとに、川崎市内の景況感について説明がなされた。
地域経済は、中小企業数の減少傾向、製造業事業者数がピーク時の4割以下という厳しい状況に加えて、昨年の新型コロナウィルス感染症の影響を受け、全業種において業況が悪化。昨年6月の業況DI(業況判断指数)は、リーマンショック以来最大の落ち込みとなった。神奈川県で発令された2回目の緊急事態宣言期間中に実施した調査において、今期DIは前期と比較し改善している一方で、今年4月から6月の見通しは悪化を予想しているなど、先行きについては依然として厳しい状況に置かれている。
引き続き、竹内調査役より、地元中小企業の事業経営上の課題と解決策について説明がなされた。経営上の課題については、「売上の停滞と減少」「同業者間の競争激化」「人手不足」が上位を占めるなか、課題解決に向けて、各支援機関や専門家との連携、各種オーディション・認定制度の紹介、クラウドファンディングや全国の金融機関との連携プラットフォーム「Kawasaki Big Advance」の活用など、同金庫に設置された「お客様サポート部」を中心とする充実した経営サポート体制について紹介がなされた。
参加者一同、新型コロナ渦における厳しい地元経済状況と対策について熱心に聴き入り、講演後は活発な質疑応答や意見交換が行われるなど、時宜を得た大変有意義な定例会となった。
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