4月6日(木)、当所にて4月定例会を開催した。今回は、「最近の地域経済状況について」と題して、川崎信用金庫お客さまサポート部審査役 今井聡氏並びに調査役 塩嶋亮平氏による講演が行われた。
はじめに、今井審査役より、同金庫による「中小企業景気動向調査」をもとに川崎市内の景況感について説明がなされた。地域経済は新型コロナウィルス感染症の行動制限緩和後、一時的に回復傾向が見られたものの、原油価格高騰や物価高の影響が続いている。最近の1-3月期では、建設業が最も良く、小売業が最も悪く、最も改善したのはサービス業で、後退したのは製造業。その他の業種は横ばい。先行きについては、厳しい状況が続くことが予想され、目下の経営課題としては「燃料・原材料の高騰」「売上の停滞や減少」「人手不足」が挙げられた。
引き続き、塩嶋調査役より、SDGsやカーボンゼロチャレンジ等の環境を配慮した支援策をはじめ、全国の金融機関と連携し中小企業の成長を支援するプラットフォーム事業や企業のM&A・事業承継等のサポート体制等の説明があり、市内企業の商品開発・販路拡大の支援事例として、味の素AGF㈱川崎工場による「香辛子」を市内老舗飴屋、地元プロスポーツクラブとのコラボによって開発した新商品が事例紹介された。参加者は地元経済の最新の状況と同金庫による経営支援体制について熱心に聴き入り、講演後も質疑応答が行われるなど、大変有意義な定例会となった。
定例会後は懇親会を実施。コロナ禍前と同じ立食懇談となり、参加者同士、終始和やかな雰囲気の中で、交流を深めることができた。
|
|
最新の地域経済状況を学ぶ
懇親会により交流を深める
|